コロナウィルスによる自粛ムードの今だからこそ色々学んじゃいましょう。

「君はなぜもっと照明を明るく炊かなければいけないのか」ライティングTips by Epic Light Media

照明は陰影をつけるのが定説だが

所謂Broadcast Look (TV等放送のフラットなルック)ではガンガンに被写体にも背景にも照明を炊いて陰影のないつまらない画を作ります。

というのも、それが理に適っているからです。バラエティでいちいち陰影をつけた画作りなんて時間とコストがかかってしょうがないです。そして放送用のカメラはシャドウに弱いので影にノイズがのってしまいます。

ですが、Narrative (ドラマや映画等の物語)ではシネマティックなルックを作りこむため、わざとドラマティックに影をつくります。人物を浮き上がらせるために背景を影に落とします。

写真家も光を読むことが大事と良く言いますが、影を読めば光も読めるというのが正解です。要は陰と陽です。

影をみれば光の硬さや方向、大きさもおおよそ推測できます。

 

まあ、そんな今回はその話に逆行するかにのように「君はなぜもっと照明を明るく炊かなければいけないのか」についての動画を紹介したいのですが・・・

英語が分かる方は本編をどうぞ。わからない方は自動翻訳を。

Epic Light MediaさんのYoutubeチャンネルは皮肉とユーモアがあってとっても面白いです。

十分な光があるのになぜ光を足す?フラットになるのでは?

まずご覧いただきたいのは以下の二つのキャプチャです。

上が自然光だけで撮ったカットと下がライティングを用いて撮ったカットです。この場合の想定シーンは屋内インタビューですね。

そもそものシチュエーションが良いので好みもあるかと思いますが、下の方がドラマティックでプロフェッショナルですね。日本のコマーシャルユースだったらもう少し全体をあげるでしょうが。

自然光だけ使ったカット

要するに上のように自然光だけでも十分な光があるのに、なんでライティングをわざわざ足す必要があるのかっていう話です。

ゆえのタイトル、「君はなぜもっと照明を明るく炊かなければいけないのか」です。

照明をいれたカット

ここで難しいのがただ光を足せばいいって話じゃないです。光をただガンガンに足すと日本の放送ルックのフラットな灯りになってしまいます。だって光が均一に当てられてるんだから。

必要なのは光を形作ること。そして最低限の露出が被写体に当たっていること(じゃないとノイズが乗ってしまうからね)。

そのうえでどこの光をカットしてどこに光を足すかっていうのを計画するのです。

与えられるのは二つの選択肢

まず外と中の光量差がある場合、

外に露出を合わせると中が暗くなってしまいます。

反対に中に露出を合わせてしまうと外が飛んでしまいます。

動画内で使われているのはUrsa Mini Pro G2というダイナミックレンジが比較的高いシネマカメラ。それでも外がかなり飛んでいる。これがコンシューマーレベルの一眼カメラだったら確実にもっと情報量が少ないですよね。

もちろんシネマカメラの方がアドバンテージはあります。だけど、どちらのカメラを使うにせよ光をコントロールしないとシネマティックな画は得るのが難しい良い例ですね。

だから僕が良く言うのはいいカメラ使うくらいだったらいい照明・ライティングをまずしろと。

一眼カメラでも限られたダイナミックレンジに光をコントロールすれば、ダイナミックレンジのハンデは克服できるのです。

さきほどの自然光だけの写真、やはり外ががんがんに飛んでしまってのが伺える。

こういった、基本的に自然光が入ってきているシチュエーションで与えられるのは二つの選択肢です。

ひとつは遮光して光を切ってしまうことです。完全に光を切って自分でコントロールするスタイルですね。ですが、窓がフレームの中に写っている場合この選択肢はとれません。

だからまずは最初にフレームを決めることが大事です。

フレームを決められないとライティングも決められないってことは、もしライティングを組むとしたら、いかにプリプロが大事かわかってきますよね。

ロケハンをして、窓の位置、太陽の位置なども考慮しないとフレームも決められないです。

光を完全遮る以外に僕が個人的によくやっているのが窓外にディフュージョンフィルターを貼ることです。窓外のディテールが完全失われますが、逆に外に映したくないものがある場合はかなり使えます。そして何より光がとてもきれい。

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高価なものもたくさんあるんですが、シルクという安価なディフュージョン布使うのもいいですね。ネックなのは折り目がついてバレること。

 

または下記みたいに窓に直接NDフィルターを貼って光の量をコントロール

こちらの利点はNDフィルターなので窓外が見えつつ光量をコントロールすることができます。

NDフィルターを窓外に貼る様子

外の光をこうやってコントロールしてダイナミックレンジを確保する方法以外に中の光をあげることがもう一つの選択肢です。

そして今回の動画の趣旨はこちらです。

ライティングをたくさん持ち込む彼

外の光量が多ければその差を縮めるために中の光もあげましょうってことですね。

ただ前述のようにやみくもに光を足すだけは光は形づくれません。

被写体をより立体的に見せるために照明の基本である3点照明をここでは用いています。

メインである大きい光源のキーライトである写真右側のライトに対して、レフでバウンスしてあげてフィルライトを作ってあげています。

演出上インタビューは影が強いルックより、ソフトなルックが好まれるためです。

レフ版じゃなくてライトでもいいですが、レフの方がだと必要なライト数も減る上に自然なあたりになります。

レフ(カポック)をでバウンスを作ってあげる

最後にエッジライトやヘアライトとも呼ばれるライトを後ろに設置してあげるだけで背景との分離がよりされるでしょう。

蛍光灯タイプのライトはフレーム外にさっと忍ばせられるからヘアライトに便利

あとは背景との光のバランスをみて各ライトを調整することですね。

背景がより相対的により暗ければ被写体は際立ちます。やりすぎると意図的にみえてしまうので、そこらへんのバランスは演出意図を汲み取って!

最後に彼は使用したカメラ等の話(ダイナミックレンジとか使い勝手)をしているから気になる方は本編を。

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